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英語学習法に関する本
私は英語学習法に関する本は何十冊と読んだのですが、内容的に素晴らしいと思える本に出会うことは滅多にありませんでした。以下にあげる本は、読んで損をすることは絶対ありませんから、全部読むことを強く勧めます。ただし、念のために言っておきますが、以下の本のあらゆる記述が正しいと思っているわけではありません。
大学入試 伊藤和夫の英語学習法」(伊藤和夫 著、駿台文庫)
英語を読むにあたっての基礎的な考え方はすべてこの本に網羅されています。本全体が生徒との対話形式で書かれているため読みやすく、また説明が非常にわかりやすく論理的です。単語の覚え方、構造把握(文法)、直読直解の必要性について詳しく述べられています。英文を読むときには訳してから意味を考える、「英語→日本語→事柄」という順序ではなく、英文を語順通りに読むに従って意味がわかる(直読直解ができる)ように「英語→事柄(→日本語)」という順序でなければならず、意味がわかった後で、必要なら日本語に訳すという方法でなければならないと主張されています。また以下のページもぜひ読んで下さい。
二つの頂点―『英文解釈教室』と『ビジュアル英文解釈』―
伊藤和夫氏の二つの名著、『英文解釈教室』と『ビジュアル英文解釈』についての入不二基義氏による考察です。
200点以上アップのための TOEIC最強の学習法」(池田和弘 著、日本実業出版社)
インプットを重視した学習法を提唱しています。どんな教材を使ってこの本の著者が学習をして来たのかがかなり具体的に分かります。また、テープを併用し、読解・音読・リスニングといった3方面の学習によって立体的に英語を吸収するやり方が詳しくかかれています。
クラーク先生の 英語勉強革命」(グレゴリー・クラーク 著、ごま書房)
”ディープリスニング方式”という、教材の量をしぼり、理解できるまで徹底的にリスニングを行った後にテキストを見て確認し、口にだして定着させるという勉強法を提唱しています。クラーク氏は、この、耳で聞く→目で確認する→口に出すという順序が大事だといっています。
成功への道しるべ 英語の学び方」(高田誠 著、日本英語教育協会)
会話の基礎訓練として、センテンスをたくさん覚えること、テキストをディクテーションすることなどが述べられています。映画を使った勉強法も詳しく書かれています。長年英語教育にたずさわったこの本の著者の知る、実際にできるようになった人の実例がたくさん書かれています。

1997年11月11日にいただいた情報によると、この本は既に絶版になっているそうです。大変素晴らしい本だけに非常に残念です。できるだけこのサイトで要点を掲載するようにします(著作権は大丈夫なのかな?)。

訪問者の方々に、いくつかこの本が置いてある図書館を教えていただきました。どうもありがとうございました。その他、この本を置いてある図書館を御存じの方はぜひお知らせ下さい。
(4/6)訪問者の方から、大学の付属の図書館の検索サービスを行っているページを紹介していただきました。どうもありがとうございました。「NACSIS Webcat 総合目録データベースWWW検索サービス」です。結構いろいろな図書館に置いてあります。大学生の方は利用してみましょう。

(2/16)掲示板でこの本に関する話題が出たので、第六章「発音」から少し引用します。
◇どうしたら発音がよくなるか

長年の間、英語を教えているといろいろな生徒がいて、中にはすばらしくよい発音をする人がいる。そこで私も参考のために「あなたは発音についてどんな勉強をしましたか」と聞いてみる。ところが意外にも「別に何もしてません」という返事が圧倒的に多いのだ。これはどういうことかと思い、その人の生い立ち、中学・高校ではどんな先生にどんなふうに教わったかとか、小学校からすでに英語を習い始めていたかなど、さまざまな質問をぶつけてみる。すると「やっぱりそうか」というぐあいにいつも同じところに行きつくのだ。発音がすばらしい人は必ず共通した点をもっている。それは絶えずテープ学習などでヒアリングの訓練を怠らないということだ。一見発音のよしあしは英語の実力とはあまり関係ないように見受けられるが、実はそうではない。発音のよい人は常日頃から絶えず努力しており、少しでもネイティブ・スピーカーに近づけるような練習をしているのである。
このあとにも話は続くのですが、とりあえずこの辺が重要な点です。
頭と心と体を使う 英語の学び方」(近江誠 著、研究社出版)
インプットを重視し、音読・暗唱の重要性を説いています。この本の著者は以下のように述べています(p.129)。
「話し」「書け」るようになりたかったら、英語のインプット(入力)を死にもの狂いでやれ、インプット---すなわち、常日頃から英語を聞いたり読んだりすることにより本物の英語を英語のまま身体に叩き込む地味な努力をせよ!このことは、あなたの実力が初級であろうと上級であろうと基本的には変わりない。外国語を真の意味で使えるようになった色々の人の話を総合し、また私自身の体験からも、もうこれに尽きるといっていい。
このインプットの方法として、著者は次の5つをあげています(p.130)。
1.聞き取り(多聴)からの無意識的英語入力
生の英語を聞きまくる。
2.聞き取りからの意識的英語入力
文章を徹底的に聞き、真似して、丸ごと暗記する。
3.読書(多読)からの無意識的英語入力
本や雑誌、新聞など、さまざまな文章をどんどん読む。
4.読書からの意識的英語入力
文章を音読して丸ごと暗記する。ここで著者はインプットの手段として、「解釈分析と記号付け」・「VS式只管朗読」・「モノローグ的再生ミニ講義」などといった手法を提案しています。
5.英語での情報整理と英語入力
内容(=知識・情報)を英語で仕込む。
著者によると、「どれが大切というものではない。いずれも大切で、一時期にどれもこれもはできないが、常にこの五つのうちのどれかをやっていることが大切である。」(p.130)ということです。 また、音読の効果について、このように書かれています(p.149)。
もう今更その効果を否定してもしょうがあるまい。実際この人達に限らず、過去から現在において多くの外国語の達人たちが、音読やレシテーションの効果を異口同音に述べている。私は自分の経験に照らし合わせても言いたい。日本の英語学習者が毎日使っている英語のリーダーや購読本を、いちおう意味が分かった段階で何度も何度も音読するだけでも、書いたり話したりの力をはじめとする英語力は今の倍はアップすると断言してもいい。時間がないとか、もっともらしい弁解をする人がいるが、それはその効果を知らないからなので、知ればそんなことを言う気すらしなくなる。
英語超独学法」(吉ゆうそう 著、南雲堂)
この本の著者は、「お仕着せの英語表現暗記のみで満足している」(p.26)だけでは駄目で、「与えられた英語を覚える一方で、自ら、言いたい内容を英訳する、という主体的かつ能動的なアプローチこそが上達するベストの方法である」という日英通訳アプローチを薦めています。また、さまざまな実践的なアドバイスが書かれているのが特徴で、「ヒマさえあれば英語のしりとりをやれ」とか「ヒマさえあれば実況中継せよ」など面白いアウトプット方法が述べられています。

また、「語学潔癖症」に陥るなとのアドバイスもあります(p.91)。
native speakerや自称英語の達人とやらが「この英文は日本人の書いたものだ。本場ではそうは言わない。生粋の英米人はこんな言い回しはしない」とあちこちの英会話書の中で他の英会話書を批判しているのを真に受けているうちに、被害妄想に陥ってしまったのである。
トーフルで650点―私の英語修業」(日野信行 著、南雲堂)
海外経験なしに、大学3年のときに英検1級とTOEFL650点を取得した著者の英語学習経験が丁寧に述べられています。この本の著者の英語力の基礎となったのは、中学、高校時代に、直読直解の能力を身につけるために教科書などを徹底的に只管朗読(しかんろうどく、國弘正雄氏が提唱した学習法で、ひたすら朗読する方法)したことでした。
逆説の英会話パート2 我々はどこまでバイリンガルに近づけるのか
―間違いだらけの英会話学習―
」(米久仁 める 著、近代文芸社)
[Updated!]

日本人が上級レベルの英会話力を身につけるにはどうしたら良いかについて書かれており、著者はテレビドラマを使った学習を提案しています。また「既存の12の常識への検証」と題して英語学習に対する問題について書かれています。それも、昔からあるような、文法・訳読に対する批判などではなく、それに対して登場してきた、「英語は耳から」とか、「中学レベルの単語で十分」などの考え方に対しての問題点を指摘しています。

(1999/10/17)すでに掲示板でもコメントを書かれていますが、この本の著者、よねくにめるさんのサイトができました。「我々はどこまでバイリンガルに近づけるか」です。本を手に入れられない方でも、このページを読めば本と同等の、いやこれから更新されていく分それ以上の情報が得られると思います。ぜひ行ってみてください。


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E-mail:Ryo Furukawa<furukawa@tk.airnet.ne.jp>