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ここでは、基礎的な語彙・文法の習得、また英文の構造把握について書きます。中学・高校の英語の授業や大学受験の勉強などでこの部分は十分やったという場合はやらなくて良いと思います。
基本文法・語彙のマスター
- 中学1〜3年の教科書+テープ(CD)
- 中学レベルの英文をきちんと読む自信がない人、基礎の読解力に不安がある人は、基本から総復習をする必要があります。この場合、訓練としては、やさしい英文から順に、繰り返し丁寧に読んでいくしかありません。そのときに、フィーリングで読むのではなく、文法・構文を意識して、「なぜそのような意味になるのか」ということを理屈で考え読むようにします。また、そこに出てきた単語・熟語も全て覚えてしまいます。どんどん読み進むのではなく、1冊の本を何度も繰り返し読んで、全部分かるようになったら次の本へ進むというやり方をとった方が確実に上達できると思います。
さて、どんな英文を読むかですが、やはり中学の教科書がもっとも適していると思います。まず、中学3年までの教科書とリスニング・テープ(CD)を用意し、本文が全ての単語・熟語・文法を把握した上で意味が分かるというまで繰り返し黙読して理解し、さらにテープを聞く・音読するというのをできれば大体覚えてしまうぐらいまで繰り返します。音読するときにはよく意味を考えながら、テープの発音・イントネーションを良く真似て読むようにします。ただし、そのとき意味がよくわからない部分があったら教科書ガイドや中学用の参考書などを使い、理解するようにします。中学3年分とは言っても、量はそれほどたいしたことはないはずです。これが実は一番近道だと思います。しかし、おろそかにせず、繰り返して完璧にやるようにします。また、ついでにガイドや参考書に載っている文法の演習をやっておきます。
中学の教科書から総復習というといまさらという感じで敬遠されがちですが、すでに実力がある人ならどんどん進めますからあまり時間はかからないはずですし、逆にそうでないときはそれこそ、このレベルからやり直す必要があるという事になります。中学の教科書は全くの初歩から順を追って理解できるように書かれているわけですから、ここからきちんと復習すれば今の実力がどうあれ、大丈夫なはずです。
文法問題の演習や、単語・熟語の暗記は、読解の学習あってのものです。これらが完璧でも、読解ができるとは限りません。特に単語は、それだけを覚えてもあまり意味はありません。必ず、自分の読んだ英文に出てきたものを、そこに出てきた意味で覚えるようにします。単語集で覚えるのではなく、読む分量を増やすことで単語力をつけます。
私は最近の教科書のレベルを把握していないのですが、教科書によってはやさしすぎて、たいした勉強にならないかもしれません。只管朗読(しかんろうどく)を薦めている「あなたも英語をマスターできる」(土屋澄男 著、茅ヶ崎出版)という本には、「現在の中学・高校の検定教科書は、戦前のものに比べると、ずっとやさしくなっている。」(p.139)、「…こういうわけで、中学・高校の一種類の教科書だけで必要にして十分な英語の基礎が保証されるというのはもはや神話だと考えて良い。教科書ならば少なくとも二種類、一種類の教科書ならば次にあげるようなほかの読み物を活用されるようおすすめする。」(p.142)と書かれています。
「高校生のための個性別超勉強法」(洋泉社、中山治 著)という本によると、三省堂のクラウンが良いようです。三省堂書店で購入できるようです。ちなみにこの本では、高校1年までの教科書のマスターを薦めています。
構造把握の訓練・直読直解のやり方を学ぶ
英文を構造を把握して分析的に読めるようにします。意味と構造の両方を考えて読みます。構造把握の重要性は「どうやって学習するか/文構造の把握(文法)」を、直読直解の重要性については「どうやって学習するか/直読直解」をそれぞれ参照して下さい。
- 「ビジュアル英文解釈(PART I,PART II)」(伊藤和夫 著、駿台文庫)
- この本では読解にどう文法を役立てれば良いのかを基礎から非常にわかりやすく説明してあります。とにかくたくさんやっていればできるというやり方ではなく、英文を読む時にどう頭を働かせれば直読直解できるかが丁寧に解説されています。この本では、かなり複雑な構文に対しても前から順にどうやって読んでいけば良いかを、論理的に、丁寧に解説してあります。文構造の把握(構文)の訓練にも最適です。また、ここで説明されている文法は、日本人が英語を理解するときに必要な範囲の「読むための文法」といえます。英文を読むときに必要なのに普通の参考書には書かれていないことが豊富に書かれています。逆に分類のための分類と言った事柄は排除されています。この2冊を使えば、直読直解の練習が徹底的に行えます。まず黙読で何度も読み、解説を読んでしっかり理解したら、伊藤氏のいうやり方を訓練するため必ず何度も音読します。訳す必要は全くありませんが、良くわからない所は考えを整理するために日本語で部分的に意味を書いても良いと思います。とにかく日本語の訳にこだわらないようにすべきです。
- 「英語構文のオリエンテーション」(薬袋善郎 著、駿台文庫)
- 構造把握のやり方をかなり体系的に学ぶことができます。まずは例題の英文を自分でとことん分析してみて、その後解説を読むようにします。
ただし、これらの本が終るまでほかの勉強をやるなといっているわけではなく、ラジオ講座などで、音声をとり入れた学習も並行してやる必要があります。
直読直解の訓練はここで終わりにするのではなく、日頃のリーディングなどでさらに継続して訓練を行っていく必要があります。
また、英文の構造ばかり気にしていては速く読めないと思う人もいるかも知れませんが、違います。詳しくは、「どうやって学習するか/文構造の把握(文法)」の「分析をしても速く読める」を参照して下さい。
文法の参考書・問題集
- 大学受験用の基礎的な参考書
- 上記のような学習をしていると、きっと文法についてさまざまな疑問がわいてくると思います。そうなったら、大学受験用の参考書などで、分からない分野を集中して学ぶのがよいと思います。例えば、仮定法がどうも分からないと思ったら、その部分だけを集中して読んでみるといったやり方です。講義型になっている本などがとっつきやすいでしょう。興味がないうちからいきなり全分野をこなすのは挫折しやすいと思います。
お薦めは「英文法講義の実況中継」(山口俊治著)ですが、この種の本は最近は数多く出版されていますので、本屋で手にとってみて自分に合いそうなものを読めば良いと思います。
- 解説の詳しい問題集
- 知識を定着させるには問題集をやるのが良いと思います。問題部分より解説部分の方が分厚いぐらい、解説が非常に詳しいもので、かつ初級のものから順にこなします。自分にとって少しでも難しいと思ったら捨てて、必ず実力にあったものを使うようにします。最初は薄いものを選んで仕上げればはずみがつくと思います。
また、私はやったことはないのですが、海外で出ているものを使えば、読解力も向上させることができて一石二鳥かも知れません。
ちなみに問題集、参考書などは一回で終わりにせず、これと決めたものを何度も繰り返してやります。また、復習の仕方については<テキスト攻略法>も参考にしてみて下さい。問題集や参考書は、自分の実力を冷静に把握し、決して無理して難しいものをやらずに、着実に基礎から学習することが大切です。
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E-mail:Ryo Furukawa<furukawa@tk.airnet.ne.jp>